第69章 愛しい人へ。
=伊月side=
伊月「ふぅー・・・」
伊月母「俊。お風呂あがったのね。布団は敷いといたけど、どうする?まだ起きてる?」
伊月「うーん」
時計をみる。後一時間で新年か。
一時間だし、起きているのも・・・
伊月「ふぁぁ」
伊月母「あら、眠そうね」
伊月「ここ最近ハードスケジュールだったからかも。」
伊月母「いいわ。ちょっと寝なさい。年が明けるころにまた起こすから」
伊月「ありがと母さん」
伊月母「寝過ごしちゃって、年明けがあっけねぇことにならないようにしなさいよ」
伊月「・・・母さんキレ良い。それいただき。じゃ、おやすみなさい」
・・・・
伊月「母さん起こすの忘れちゃうかもだから、アラームセットしとこ・・・」
布団の上でケータイをいじくる。
11時45分くらいでいいよな。よしっと・・・。
ふと、メールフォルダを開く。
伊月「うわっ・・・」
思わず声をあげてしまった。
メールフォルダも着信履歴も、雅でいっぱいだったから。こんな頻繁にしてたのか。
伊月「雅にしてはちょっと迷惑だったかな。」
でも、そんなこと気にならないくらい夢中ってことだよな、俺。・・・一途すぎるかな。
いや、でもこのくらいが丁度良いのかもな。
そんくらいすきなんだから。
・・・来年はどう俺の想いが届きますように。
願わくば・・・・
伊月「雅が、・・・俺の、こと・・・」
睡魔に襲われ、俺はそのまま寝てしまった。