第66章 クリパやで~
花宮「おい」
「ひゃひっ!?」
いきなり呼ばれたもんだから「はい」と普通に返事するものを変な声で返事をしてしまった。
花宮「おちゅ・・・ゴホンッ 落ち着けよ一旦。」
「は、はい・・・。」
花宮「・・・それ。」
「え?」
指をさしてきたのはくれた紙袋(マフラー)。
花宮「それ、巻いてみろ。」
「え・・・私が、ですか?」
花宮「お前にやったんだからお前しかいねぇだろ」
「じゃ、じゃぁ・・・。・・・あ。」
紙袋からマフラーを出す。
真っ赤だと思ってたらよく見たら赤には近いけど愁色だった。温かみがあって私好みの色。
巻いたら肌触りもよくて・・・。
「・・・これ、高かったんじゃ。」
花宮「まぁ結構した。」
「やっぱり・・・」
やっぱ返しますといいたいところだけど
この肌触りにはまってしまった私ははずすことさえ躊躇ってしまう。
花宮「あーさむ。」
「え・・・?あ、じゃ、じゃぁどうぞ。」
花宮「は?てめぇのだろ。てめぇがしてろよ」
「でも花宮さんが風邪引いちゃいますよ」
花宮「そんなヤワじゃねーよ」
うーん・・・。じゃぁ・・・