第66章 クリパやで~
=花宮side=
無理やり取った紙袋に隠れていたのはー・・・
あいつのよく見る
真っ赤な顔。
今にも泣き出しそうな真っ赤な顔。
でもなにかが違う。いつもと何かがー・・・
花宮「・・・プッ」
「わ、笑わないでくださいよ!?」
花宮「すんげーマヌケ顔っ・・・!」
「ちょ、ちょっと花宮さん!?」
真っ赤な顔で俺の方をポカポカ叩いてくる。
これで本気で叩いてるつもりなんだろうな・・・。
笑えてくる・・・っ
「だ、だって嬉しいんですよ!?」
花宮「なにがだよ」
「クリスマスプレゼントって・・・誕生日とは違う、なんかこう、特別な感じで・・・しかも・・・」
花宮「?しかも?」
「花宮さん・・・だから。」
花宮「・・・は?」
「いつも無愛想で、素っ気無くて・・・いじわるな花宮さん」
花宮「おい」
「だから、だから優しくしてもらって・・・プレゼントなんてもらって・・・嬉しいんです」
・・・
本当に訳わかんねぇこいつ。
感覚おかしいだろ。
思い込み激しいっていうのかこういうの。