• テキストサイズ

【黒バス】ブラックラブ!

第63章 月の王子と星の姫。


自分の感情は声にださぬまま、
また時がすぎた。

クリストフは今日も果物を買いに来てくれた。
そして一枚の手紙を、ナターシャにさしだした。

ナターシャ「これは」

クリストフ「招待状だ」

ナターシャ「なんの?」

クリストフ「舞踏会だ。」

舞踏会。ナターシャにとっては縁のないものだった。
この招待状を持っているということは、やはりクリストフは王家の人だと気づいた。
ナターシャは不思議なことに、王家の人がこんな村娘と一緒にいていいのか、という感情はでてこなかった。
ただ、クリストフは私といて楽しいのか。
その感情はでていた。

クリストフ「お前と一緒に行きたい。」

ナターシャ「気持ちは嬉しいわ。だけど私、ドレスなんて持ってないの。ごめんなさい」

クリストフ「ドレスならお前の家に送った」

ナターシャ「えっ」

思わず声をあげてしまった。
住所もなにも教えてないのに、どうして。
考える暇をあたえることなく、クリストフは話し続ける。

クリストフ「明日の夜だ。城の場所は」

ナターシャ「分かるわ。」

クリストフ「なら良かった。」

そしてまた果物を買って、彼は帰る。

クリストフ「楽しみにしているぞ。ナターシャ」
/ 628ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp