第4章 琥珀色の恋【A×N】
【MASAKI】
愛しい塊を胸にしっかりと抱き締め、
幸せな香りを、思いっきり吸い込むと、
俺は気付いてしまった……
跨がるニノの、
丁度ドンピシャの場所……
ワクワクしてるじゃじゃ丸に……(;・ω・)
デニム履いててよかったぁー(≧▽≦)
これなら気付かれずに、済むかもしれ…
「……あのさぁ…」
ニノの声が、抱き締めてるから
後頭部辺りでボソボソ響く。
「ん?な、なに〜?」
「さっきから、俺のケツをさ、押してるんだよね〜……硬いやつが……」
「え?えっっ!!ええぇ―――っ////」
俺は思わずニノの身体を突き飛ばした。
「痛ってぇ~…ひどいな~(^^;」
ニノは後ろに尻もちをついて、お尻を擦った。
「あっ!ごめん!!大丈夫!?」
「大丈夫じゃないわ!」
そう言いながらニノは優しい顔で笑っている。
よかった~!でも……
「…ねえ、何で分かったの?」
「何でって、そりゃ分かるっしょ!」
もう~///ヾ(≧▽≦)ノ恥ずかしい///
両手で顔を覆うと、ニノは、
「あのさ…俺たちって………
やっぱいいや!!」
言い始めたくせに、言わない…
顔を背けたその首筋が、
ドンドン赤くなっていくのを見て、俺…
分かってしまった。
ニノが聞きたかったこと…
多分、アレ…だよな~?
所謂、『俺たちの、ソウイウコトについて』だよな?
「あのさ、今日は思いつき、っていうか、勢いっていうか、何にも考えないでここに来ちゃったからさ…」
「…そんなの、いつもでしょ~?」
「酷っ///…あ、そうじゃなくって。
あの、何にも準備してないから…今度までに、その~…いろいろ揃えておくし…勉強してくるから…」
すると急に、ニノの脚が、俺の脇腹に飛んできた。
「痛っ!!何すんだよ~」
ニノは顔まで真っ赤になって、
「あいばか!!スケベ!何考えてんだよ!アホ!!」
悪態を並べ立てたニノ…
その顔があんまり可愛くって、思わず抱き締めると、
俺のことを、上目遣いで俺を睨んで、
「このスケベ野郎が…」
と言った。