第4章 琥珀色の恋【A×N】
「なに?…松潤?」
「背中…押された……
つか…怒られた…焦れったいってww」
体を離した相葉さんが
驚いた顔してる。
「俺も…煽られたよ?…札幌で…」
「…え…」
「濃密な時間を過ごせ、とか…」
「………」
「少しくらい無理しても大丈夫、とか…」
「( ̄∇ ̄*)…やっぱ…恐るべし、だな…」
なんなんだよ、ホント…
俺一人で部屋に行かせたうえに
動かしやすそうな相葉さんを煽って
くっつけようとしたっての…?
そんなに俺たち…
…焦れったかったのか?
俺はスマホを探しに行って
相葉さんに背中を預けるようにして
またアグラの中に入った。
「松潤に打つの?」
「ん~…グループLINEかな…」
「…え?」
「おじさん二人も知ってるみたい」
「えぇっ?」
「さて…なんて打つか…」
俺は少し考えて。
『大型犬ゲット』
『ご声援に感謝』
時間はまだ8時過ぎだし
みんな忙しくしてるかな…
でも…一つ既読がついて…
もう一つ…また一つ……
『やっとかよー笑』
『おめっとさん♪』
『おつかれさん♪』
通じ…たんだ…( *^艸^)プッ
俺がクスクス笑いを堪えていると
相葉さんが後ろから
スマホを覗き込んできて
「ねぇ、その…大型犬てさぁ?」
俺のことをムギュって抱きしめてきた。
「まさかとは思うけど…俺のこと?」
「え?…違う違う!今日から飼うことにした
超天然のデカいワンコのこと~( ̄∇ ̄*)♪」
「だからそれがさ~…俺のことなんじゃ…」
「シッ(*^^)…もう黙って♪…ぷっ…ふふっ」
堪えきれなくて
漏れでるクスクス笑いに
相葉さんは「もぉ…」とか言いながら
大きな懐に俺のことを抱え込む。
そのとてつもない温かさに
思わずジワリときそうになるのを
見られないようにしながら
俺の前でクロスしてる
その力強い腕にしがみついて
…そっと目を閉じた。