第4章 琥珀色の恋【A×N】
だけど…相葉さん、も…?
パジャマに…って言ってたけど
ホントにそうなら
あんなに赤くなって
焦って説明しなくたって…
「あぁ、これね?
パジャマに丁度いいんだよー
あったかくて(*^^*)♪」
って言えば
すむことじゃない?
……//∇//)
なんか……
嬉しくてさ~(≧∇≦*)
勘違いしちゃうじゃん…♪
いやいや…
勘違いしちゃう…じゃなくて
勘違いよ?…勘違い……そう、勘違い……
でも、あのあと…
あのまま焦った説明聞いて
相葉さんの顔をジッと見てたら
何か違うこと…わかったのかな?
潤くんから
LINEさえ入んなきゃ……
…はっΣ(゚ロ゚;)…潤くんっ?
そう言えば!
ニセの集合をかけた
あの謎すぎる囁きは何だったんだっ?
ちくしょ…
電話で聞き出してやる!
でもその夜…
何回かけても
潤くんが電話に出ることはなくて。
結局俺は
スマホと思い出のセーターを抱きしめたまま
ベッドで寝落ちてしまったんだ。
翌朝マネからの電話で起こされ
辛うじて集合時間にバスに乗り込むと
翔さんと潤くんの姿はなく。
「翔ちゃんはZEROの前に別の仕事があるから
早い飛行機で帰ったよ?もう着いてる頃かな」
「松潤はこっちでニシパ関係の仕事があって
それを終えて夜の便で帰るらしいよ~」
相葉さんと大野さんが
ニコニコしながら教えてくれた。
潤くん…(。ー`ωー)逃げたな……
「そーなのね…皆さん、お忙しいことで…」
「俺はオフだけどね~♪」
大野さんのドヤ顔にクスリと笑いながら
俺は相葉さんの後ろの席に身を沈めた。
昨夜のことを
特に突っ込んでくる感じもないから
俺は落ち着かないながらも
おとなしくイヤホンを耳に捻じ込む。
俺もこのあと
変則的な『ニノさん』の収録が…
でもいちいち言うのもめんどいから
黙って窓の外を眺めた。
相葉さんのセーター疑惑と
潤くんの謎で幻の招集事件
5×20アニバーサリーツアーの
第1弾となる札幌公演は
フワフワとドキドキを混ぜたような
不思議な後味の残るものになった。