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軍神と夢魔

第17章 魂の契り


同時刻、謙信と夢魔、顕如、信長たちも、
その光に目が眩んでいた。
顕如「なんだ。今の光は・・・?」
謙信「臆したか。顕如」
顕如「ほざけ・・・あんな光で惑わされる俺ではない」
そんなことをつぶやいた瞬間、
上杉武田の軍の後ろが騒がしくなる。
謙信「なんださわがし・・・」
謙信は騒ぎの中心人物の姿に目を見開く。
謙信「なぜお前がここに・・・」
信玄たちも葵の姿を呆然と見ていた。
謙信「その姿はなんだ!!葵!!」
謙信が叫んだ。
葵は天使と夢魔の羽を広げ、
謙信の方だけを微笑んでみていた。
その羽の色は純白が薄い水色に、
黒色が濃紺に変わり果てていた。
その姿は歪で醜くありながら、
誰よりもまっすぐで美しく、
人を魅了するものであった。
事実顕如や信長たちも戦いをやめ、
葵の姿をただ見つめていた。
葵「あなたに会いたくて来てしまいました・・・
     あなたとともに私はいたい。
    (そうだ・・・後で私の誕生日を、
     謙信様と出会った日にしていいか聞こう)」
謙信しか見えていないかのように、
葵は言葉を紡ぐ
謙信「馬鹿者・・おとなしくしておけ、
と言ったではないか」
そんな葵に、
謙信は仕方ない女だとほほ笑んでいた。
その様子を見ていた紫苑が、
やがて何かに気づいたように叫ぶ。
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