第2章 第2章 少女一方通行(しょうじょあくせられーた)
少女一方通行「ど・・・どうしてあなたがここに・・・。」
一方通行「アァ?」
黄泉川「っと、その前に君の話が聞きたいじゃんよ。君の名前は?」
少女一方通行「覚えていません。幼い頃から能力名で呼ばれていたので…。」
黄泉川「自分の本名がわからないってことか?」
少女一方通行「はい…。」
黄泉川「そうか…。それと、すまないが君の事をいろいろ調べさせてもらったじゃんよ。こっちもいちよう警察やってるじゃんよ。何者かわからないうちは行動できないじゃん。」
少女一方通行「そうですか…。ならお話は早いと思います。」
一方通行「ンでェ?オマエは一体なにもンだ。」
少女一方通行「私の名前は一方通行(アクセラレータ)。歳は14才。性別は女。レベル6です。ここまではご存知かと思われますが…。」
黄泉川「あぁ。」
打ち止め「本当に中学生だったんだね…。ってミサカはミサカはもう一度再確認してみたり。」
少女一方通行「私は、この学園都市につい最近訪れたばかりの部外者です。生まれたのはこの学園都市で、9歳まで特例能力者多重調整技術研究所に放り込まれていました。」
一方通行「アァ?…」
黄泉川「そこって一方通行が…」
黄泉川のその言葉を繋ぐように少女一方通行は続けた。
少女一方通行「はい。そこにいらっしゃる一方通行さんが9歳まで閉じ込められていた研究所です。ちょうど一方通行さんが5歳くらいの時に私が放り込まれたと聞いています。ですが、一方通行さんは研究所を点々としていたため、あまり会う機会がなく、一方通行さんに情報が行き届かなかったと思われます。そして、私が一方通行さんの存在を知ったのは一方通行さんが8歳の時。
私はその時6歳でした。」
一方通行「だが、俺は今の今までオマエの存在を知らなかった。この世にもうレベル6が存在していたこともなァ。」
少女一方通行「私は特力研に放り込まれてから1年くらいずっと掘ったらかしにされていました。きっとこの頃は一方通行さんの実験やなにやらで忙しかったんでしょう。相手にはされていませんでした。ですが、その1年が終わったとたんに私に実験が廻るようになってきました。このとき私は4歳でした。」