DeadbyDaylightその他ホラゲ 夢小説 短編
第11章 ハリー 【ホラー映画】
イライラしながら新たにミルクティーを淹れた
ハリーはリラックスしながらクッキーを食べていた
マスクを少し上げて口だけを晒して食べるという、いつ見てもめんどくさい食べ方だ
『勝手にクッキー食べやがって…殺人鬼だからって調子乗らないでよね』
「別に俺は目的があって殺しただけであって無差別ではない」
つまりは殺人鬼ではない と胸を張って馬鹿なことを言うので肘で小突いてやった
『はぁ…最悪』
「俺は今、最高に!機嫌が良い!」
ハイテンションだなぁ…
無言の時とは大違いすぎて別人と疑っちゃいそうだよ
『何をしてそんなにご機嫌なの?』
「そうだな…いや、まずはお前への“プレゼント”だ」
プレゼントと言う言葉を聞いてドキッとした
もちろん悪い意味でだ
前に「プレゼントをやる」と言われて受け取ったら中身は心臓だった
しかも私の親友の心臓だったらしく私は頭を殴られた感覚がした
ショックが大きすぎて何週間か寝込んだ気がする
なぜ私の親友が彼なのを知っていたのか、どうしてこんなことをしたのか
謎過ぎて困惑したが親友の彼と喧嘩をした頃だったし今は恐ろしいことに慣れてしまった
『…何が入ってるん?』
「開けてからのお楽しみだ」
恐る恐る白い箱を受けとると蓋を開けた
ものすごい臭いが漂いオエッとえづいた
何かが腐敗した臭い…お世辞にも良い臭いとは言えない
中に入っていたのは2本の指と唇とタトゥーが入った肉の塊だ
待って、このタトゥー見たことがある
これ、は
まさか…私の“彼氏”……?
『嘘、でしょ…?ジェイを殺したの!?』
「目障りな男だったからな」
驚きと恐怖で涙すら出てこなかった
コイツは腐っても殺人鬼
そう認識していたから、していたからこそ…
口の中が酸っぱくなり具合が悪くなったので急いでトイレに駆け込んだ
そして今となって涙が出てきた
いつの間にか後ろにハリーが居て、背中をゆっくりと撫でてきた
「吐くならゆっくり吐け」
『どう、して…?どうしてよ!なんで殺したの!?』
「なぜ喜ばない?何も知らないと言うことはないだろう?」
『なんのことよ…意味が分からないわ…』