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イケメン戦国~IFな小噺(家康only)~

第5章 アクシデントの活かし方(蘭丸BD)/口づけの意味02 〈完〉


~蘭丸side~


城下に遊びに誘おうと葵様を探していたら
既に城下に使いに出た後だった

葵様を捕まえて甘味でも食べに行こう
葵様は目立つからすぐに見つかるもんね♪

今日はどの甘味処に行こう?
最近流行りのあそこがいいかな?
おいしーね!蘭丸君!なんて言う笑顔を想像するだけで嬉しくなってくる



「先を急ぐので、結構です!」

え?葵様?

「通してください」

急いで声のする方に行くと
よっぱらいに絡まれている葵様が見えた
今にも手を掴まれそうだ


横から葵様の腰を自分の方に引き寄せた

「この方には触らせないよ」

あんたたちが触っていい人じゃない


気が付かず慌てて腕の中から逃げ出そうとする
葵様を安心させるように声をかける

「葵様、遅くなってごめんね」

「ら、蘭丸、くん」

涙目だがホッとした顔をみて胸をなでおろす


「この方は俺の大切な人だから、お兄さんたちと一緒には行かせられないな」

「なんだおまえ!」

見逃してあげるって言っているのに、馬鹿な人達

「…向かってくる気なら……容赦しないけど?」


俺の声色を聞いて
腕の中の身体がビクリとしたことに気が付き
怖がらなくていいと背を優しくなでる


酔っぱらいがいなくなるのを確認し、近くの茶屋に連れていく

休ませてあげたい
ちゃんと大丈夫だよっていってあげたい
だってこの方には笑顔が一番似合うんだから
向かい合わせではなく、隣に座ってずっと手を握っていた
この手をあんな奴らに触られなくて良かった


安土城下はそれほど危ない所ではないが、
信長様にお話しして護衛をつけた方がいいかもしれない
この方は自分が目を引く存在だと全然認識していないから
まぁそこも魅力なんだけど…
もしものことなんて考えたくもない
俺が守ってあげないと
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