第7章 【番外編】マツノトクエスト 第六章
「あ?」
「ん~?」
そして私は自分のステータス、召喚の事、さっきの寝ている時に部屋に入った見知らぬ男性の事を一つ一つ事細かに説明して行った。
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「はぁ~、なる程なぁ? レベルアップはまぁいいとして召喚ねぇ? まさか伝説の乙女にそんな力があるって事にビックリしたわ。でも何も出来ないハリセン攻撃しかしない伝説の乙女なんて、パーティに必要かと言われると……なぁ……女っぽい色気もないし、それなら戦力になってくれた方がいいよなぁ~!」
「遠回しにお荷物だった的な感じに言わないでくれますかね?!」
「え? そんな事言ってないよぉ? 頼りにしてるよぉ~!! んなはははは」
コイツ、酒入ってるからって言う事変わんないなぁ。
殴りたいなぁ。
「しかし召喚された男達が俺達と同じ名前で同じ恰好をしていると言うのも気になるな……一体どこから召喚されてきたのか」
「ん~わかんないけど、呪文みたいな言葉には光の故郷って入ってたしどっか違う世界なのには変わりないよね多分」
ハリセンの文字を指でなぞり確認してみる。
正体はわからないが悪い連中でもなさそうだった。
「けど、そいつら召喚して使役すんのにはもっとレベルが必要っぽいなぁ? 俺らが楽させてもらう為に明日はお前のレベル上げかなー」
「レベル上げ?! ほんと?! わぁ、したいしたい!! 私強くなりたいっ」
現実世界だったらもう即答で面倒臭いと返す所だが、なんせレベル上げですってよ!
ゲーム世界ならまずそこが重要だしね、召喚されるのがアイツらとしてもちゃんと召喚師のように格好良くなりたいっ。
本当は爆裂魔法なるものを覚えて【始まりの村】にぶっ放す予定ではあったけど仕方ない。
「フ~ン、では決定だな! 明日は武闘の使い手カラ松が心を鬼にしてお前を鍛え上げてやろうっ」
「アザーッス!! カラ松先生っ」
言われたカラ松は満更でもなさそうに両腕を汲みフフンと口端を上げる。
おそ松は少しだけムクれて納得のいかなそうな顔。