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【おそ松さん】マツノトクエスト

第36章 第三十五章



 うんうん、そうだね。
 みんなうんこだったね。綺麗なお姉さんがいたらホイホイついてっちゃううんこだったね。
 お姉ちゃん知ってる、みんなうんこだって事。

「ねぇ、うんこ達」

「うんこ達ってなに?!」

 すかさずチョロ松のツッコミが入るがここは無視だ。
 一応こいつらがこうなったいきさつは聞いておこうと思う、一応ね。
 ほぼ言葉に出てるから聞く必要もなさそうではあるけど。

「一体なんでこんな事になったの?美人なお姉さんについて行ったのはわかったけど」

 パンイチの男達を前に動揺しない聖なる乙女なわたくし。
 あ、男じゃない。うんこだった。

 うんこうんこ言って申し訳ないけど、仕方ないよね、うんこだもん。

「あー……なんでだっけ?」

 おそ松がチョロ松の顔を見ると、チョロ松は首を捻ってこたえる。

「確かこの部屋に案内されてそれで……」

「お茶をだされたよね」

 チョロ松の言葉に付け足すようにトド松が喋る。
 
「お茶、そうだ。俺たちはそれを飲んで眠ってしまったんだ」

「あ、そうそう!!それで目が覚めたのが今って訳」

 めちゃくちゃちょろい勇者達に はぁ…… と呆れたため息が出てしまう。
 私だって騙されたよ?騙されたけどちゃんっと戦闘したし倒したのに!
 こいつらは簡単に罠にはまってのうのうと今まで眠っていたと!!
 よく倒されなかったな、運がいいのか悪いのかよくわからない。

「って事はそのお姉さんがどこにいるかは知らないって事かぁ」

「眠ってたんならそうでしょ」

 いつの間にか隣にきていた一松が私に同意して頷く。
 
「「「「一松!?」」」」

 おお、見事にハモってるハモってる。
 そりゃビックリするよね、探してた弟がシレっと私と一緒にいるんだから。
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