第34章 第三十三章
「にゃー」
「ん?猫の声?……あ、そういえばこの辺は野良猫が集まるって言ってたなぁ」
なんてちょっと見回していると、猫を見つけるよりも早くおそ松達が館の扉を開けて入って行ってしまう。
「あ、ちょっと待ってよ!勝手に離れないでって言ったばっかでしょ」
慌てて中に入ると、急に重力に負けて自分が下に落下していく感じがする。
「へ?! え? えええええええぇ?! ちょ、なにこれええええぇ、ギャアアア━━━━━━━━━━」
要するに、館の扉を開けて入ったら深い落とし穴にはまったという事だ。
入って早々落とし穴なんてあると思わないじゃないっ。
しかも穴は深く中々底に到着しない、多分先に落ちたであろう皆もこの穴にハマったと思うのだが自分も落ちているのでわからない。
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