第33章 第三十二話
こういうのって元の世界じゃ動物専用の探偵に頼ったりとかするのかな?
その場合って金額設定はどのようなものなんだろうか。
そこんとこ頼んだ事ないからわからないけど、背に腹は変えられないともいうし諦めるしかないんじゃないかなぁ。
おそ松とチョロ松も言ってるけど、半分くらい返ってきて欲しいって私もちょっと思っちゃうけど……労力とか捕獲の道具だって使ったりするもんね。
「どうするんだ?今ならまだ依頼をしてないかやめる事も出来るだろ」
「そういってもカラ松兄さん人に聞いて回れないでしょ。ぼく達だけじゃ全く歯が立たないんだから任せちゃった方がよくない?お金だってない訳じゃないんだし」
まぁね、そうなんだよね。
まだ大金を手にした訳じゃないけど予定はある。
けどそれは予定なのでそれにあまり期待しすぎるのも怖いし、捜索人数というもので金額も変わるみたいだから考えちゃうなぁ。
この兄弟はもう貰ったものだとばかり考えてるみたいだけど、実際手にしてないんだし不安には不安じゃない?
「なぁ、アンタ達、勇者様のパーティだよな?」
「え?そうだけど?」
情報屋さんの一人が私達に近づき、おそ松が答える。
「さっきから見てたんだが、少し前にウチに依頼に来た旅人に激似なんだよな。他人の空似どころじゃなく、アンタ達四人と全く同じ顔してたっていうか」
おそ松に話しかけた男はおそ松達を見るとこれまた不思議という顔をして一人一人確認して話していった。
「「「「「━━━━━━━━━━!!?」」」」」