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【おそ松さん】マツノトクエスト

第25章 【番外編】マツノトクエスト 第二十四話



「先輩、そ、そのくらいに!!」

「あぁ? 何だ新入りも飲みたいのか、そんな小せぇ身体して子供みてぇだけど酒飲めんのかぁ? あ、でも下についてるモンは立派つってたもんなぁあぁ」

 ヤバイこっちの人危ない人かもしれない。
 酔っ払ってるからなのか、目がイっちゃってる。

 ジタバタと苦しそうに暴れるおそ松から盗賊を離そうとするのだが私の力ではビクともしないしあまり騒ぎ立てても怪しまれてしまう。

 ………もうこの二人の宴の役目は終わっている。
 ホントは何もするなと言うのが正しい、集まりがどうとか言った私が自ら動くのも気が引けるが、でも人の可愛い弟をいじめているコイツを許せる訳もなく。

「………っ!!」

 おそ松のポケットから咄嗟に瓶を取り出しその蓋を開ける。

「おお、なぁんだ! 新入りも酒持ってんじゃん!! 一緒に飲もうってかぁ?」

「う、うぐぐ!!」

「………人の……人の可愛い弟にナニしてくれたんだ己は━━━━!!」

━━━━━━━━━━バシャーーっ

「っ……ぶっへ!! おま、いきなり何を………ぐ…グガー……グー」

【 ナス子の 攻撃 ナス子は睡眠薬を 投げつけた 】

「っ……げほっ、ごほっ……うぇ、飲むの好きだけど、さ、さすがに男に突っ込まれるのっ、は勘弁……っ、うっ、ごほっ」

 酒瓶を深くまで突っ込まれていたようで大きく咳き込むおそ松。
 気管が苦しそうでぜぇぜぇと肩で息をしている。
 すぐに駆け寄ってやりたいが、私は目の前にいるパンの人と向き合いハリセンを構える。

 都合がいい事にこの部屋の隣は誰もいなかったし、頭領も宴の準備という事で時間も経っているしもう部屋にはいないんじゃないかと推測する。

 あまり騒ぎ立てないようコイツを倒す、一人二人くらいなら人数的に考えて目立たないはずだと、そう願うしかない。
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