第19章 【番外編】マツノトクエスト 第十八章
正面に座る私を見て、いつもは茶化したり馬鹿にするおそ松も、私相手なら変な事を言い出しそうだったけど、他の二人も真剣な顔をして見ているもんだから首を傾げはしたけどその場に座り胡坐をかく。
「なんだよ、真面目な話って」
「うん、あのねもうワンクッションとかツークッションとか無視して言うわ。おそ松、呪いをかけられてるのはズバリっ、おそ松本人なんだよ」
「━━━━━━━━━━は?」
まぁ、そうくるよね。
真剣な顔から崩れて口を開けて、なに言ってのコイツって表情で私を見返してくるおそ松。
私は負け時と口を開いてもっと細かく話そうとするのだが、その言葉を発する前におそ松が先に口を開いた。
「な、な、なんだよ呪いって! 俺そんなんかけられた覚えないんだけど?! もしかしてお前ら俺の事怖がらせようとか考えてるだろっ」
「違うよ、おそ松兄さん。ナス子姉は真剣に本当の事を伝えてるんだよ、ぼくも……カラ松兄さんも同じ呪いをかけられてたんだ」
トド松の記憶を最初に戻しておいて良かったあぁぁああ、というかトド松から聞いてきてくれたし積極的に協力してくれたお陰ではあるんだけど、語彙力のない私としては本当にありがたい。
「どういう事? 俺全然わかんないんだけど……んじゃ、お前たちが急激に仲良くなったのもその呪いが関係してるってぇ事?」
「そう言う事だおそ松。そして覚えてはいないだろうが、俺達は六つ子なんだ」
「はぁあああああ?!」
【 おそ松 は 混乱 している 】
私一人が話をするでなく、トド松もカラ松も協力してくれておそ松を混乱に落とし入れ……違った、おそ松に呪いの事を説明してくれているけど、そんなおそ松は急に六つ子だと言われた事で現実味がなくなってしまったようだ。
呆れた顔に変わり、馬鹿馬鹿しいとでも言いたげにベットに横になってしまう。