第2章 【番外編】マツノトクエスト 第一章
「じゃあ、電源を入れるジョ?」
「「「「「「「お願いしまーす、ミスターフラッグ!」」」」」」」
すっぽりハマったメットからは視界も遮られ、聴覚だけが頼り。
何やら重いレバーが下ろされた音が聞こえてジリジリと電磁波みたいな音も聞こえてくる。
少し静電気が流れてるかのように身体がピリピリするのは何でだろう?
そういう仕様なのだろうか。
「あ、いい忘れてたジョ~。このゲームはクリアしないと終わらないからみんな、頑張ってだジョ~」
「「「「「「「はぁ?!」」」」」」」
「あはは、行ってらっしゃいダジョ~っ」
テストプレイは理解してたけどクリアって……。
普通のファンタジーゲームならかなり時間がかかるんじゃ?!
「ちょ、ちょっとハタ坊━━━━━━━━━━」
私が言いかけると、途端視点がパっと変わり一瞬真っ暗闇に身体を持っていかれる感覚になる。
そして今度は闇の中、穴が開いてその身体が急降下していった。
心臓がヒュンってなる、ヒュンって……!!
「━━━━━━━っ!ぎゃあぁぁぁああああ!!!」
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【 ━━━game start━━━ 】