第2章 アボカド
そのまま空き部屋に連れ込まれてしまった。
抱え込まれた腕を外されたと思ったら、床に投げ出された。
「え?え?一体なんなの?松潤だいじょうぶ?」
相葉さんは訳がわからないながらも、ついてきた。
放り投げられて床に尻もちをついている俺を抱き起こそうと駆け寄ってきた。
翔くんはそれをドアにもたれ掛かりながらみてる。
「で?潤…雅紀も智くんのこと狙ってるわけ?」
「げっ!?な、何いってんの翔ちゃん!?」
翔くんは、ガシャンと後ろ手にスタジオのドアをロックしてしまった。
これ、マジなやつだ…
ゲロるまで解放してもらえない。
「さあ…ここなら誰も聞いてない。聞かせてもらおうか…」
顔がマジだった。
一体何でこんなマジなんだ。
だがしかし。
こんな時の翔くんには、俺も相葉さんも逆らえるはずもなく。
結局、相葉さんが翔くんとニノの情事を見たとこから、全部ゲロる羽目になった。
「嘘でしょ…そんなバレバレだった…?俺…」
ついでに、俺の相葉さん観察は、ほとんど外れてもいないことも判明した。
俺と一緒…
なんで、こんなシンクロしてんだろ。
「バレバレだったに決まってるだろ!?」
「ひいっ…松潤こわい…」
なんでか…相葉さんの考えてることなんて、わかるんだよなあ。
お見通しってやつで…
翔くんはなんだか真顔でリノリウムの床にあぐらをかいてる。