第7章 ショコラ scene5
「聞こえた…」
ん…?
誰の声…?
「えっ…何が聞こえたんですか!?」
「声…が聞こえますね…」
あれ…俺、なにやってたんだろ…
目を開けると、家の寝室の天井が見えた。
「あれ…?」
「あっ…櫻井さんっ…」
マネージャーが泣きそうな顔で、ベッドサイドに立ってた。
「あれ…え?どうしたの…?」
「櫻井さん、倒れてたんですよっ…相葉さんと一緒にっ」
「ええっ…雅紀も!?」
横を見ると、雅紀が寝てる。
「え…どういうことだよ…」
わけが分からずマネージャーの方を向いたら…
「ゆ…幸雄さんっ…」
そこには、行長幸雄さんが立っていた。
白のパーカーにブルージーンズというラフなスタイルで、行長先生によく似た、人の良さそうな顔で笑ってる。
「櫻井さん、お邪魔してすいません」
「いっ…いえ、ほんと…あれ…一体…?」
「東京駅に着いて、相葉さんに連絡したんですが、通じなくて…どうしようかと思っていたら、マネージャーさんから電話があって…」
どうやらあの混乱の中、雅紀はマネージャーに幸雄さんのとこに行ってもらうよう手配はできたみたいだ。
「で…なんで雅紀が倒れてんだ…?」
すやすや眠る雅紀は、目を覚ましそうもなかった。
「それが…わからないんです。ただ事じゃないということで、マネージャーさんと一緒にお部屋に入らせてもらったんですがね…」