第7章 ショコラ scene5
「もう…びっくりした…」
「え…そんなにびっくりした…?」
「だって…いつもと違ったんだもん…」
涙目になってる雅紀に抱き上げられた。
「だから、焦っちゃった…」
「そっか…」
ぐったりして力が入らなかった。
ああ…もしかして…
「蓋、開いちゃったかも…」
「えっ…」
「なんか、見た…」
「うそ…」
寝室まで運ばれて、ベッドに寝かされた。
パジャマを出してもらって、なんとか着替えると、ベッドに倒れ込んだ。
「本物さんの記憶…?」
「ああ…多分、そうだと思う」
「どんなだったの?」
「小さな…女の子だった」
赤い着物を着た、女の子…
「あっ…?」
「えっ…?」
もしかして…
「雅紀…神社だ…」
「えっ?なに?」
「正月に行った、神社…」
「あっ…えっ…そこで拾ってきたの?」
「ああ…そうだわ…あの小さな女の子…」
「女の子なの?」
もしかして、あれは昔のあの神社の風景なのか。
今は都心でビルが見えたりする風景だが、一切高い建物は見えなくて空が凄く広かった。
だから、すぐには一致しなかったけど…
「間違いない…あの神社だ…」
「ええ…ごめぇん…」
「なんで謝ってんだよ」