第24章 幸村の誕生日
「気の利いた優しい言葉もくれないけどっ!」
(全く、好きの要素がねぇ…)
「こうやって、他愛のないことで笑いあって、喧嘩して仲直りして、分かり合っていく。
そんなことが出来る幸村が好き」
華月が真っ直ぐに幸村を見ている。
可愛らしく頬を少し桃色に染めている。
(なんだよっ////)
やけに素直に告白されて幸村は恥ずかしくなる。
「出会えて良かった。
私に出会ってくれてありがとう。
生まれて来て、生きててくれてありがとう。
幸、お誕生日おめでとう」
チュッッ❤️
真っ赤な華月が照れくさそうに俯いて、
そして、上目遣いではにかみながら幸村の反応を伺う。
(ゔ……か……いい…っ…)
伝染したかのように幸村も赤くなった。