第4章 キスからはじめようと言いますのは

後ろに両肘を付くと、雅紀は重そうに身体を起こした。


俺の太ももに雅紀の上半身が乗る。


熱を持ってしっとりと重なる肌と肌が溶け合うんじゃないかと錯覚した。


ぽーっとしてたら、俺の息子にぬるりと快感がまとわりつく。


｢まさっ...｣

｢ん...んはっ...｣


俺と息子を交互に見つめる。


たまに目が合うと、きゅっと目を細める。


かわいい。


口をすぼめて奥まで咥え込む。


雅紀の頭が上下に動き出す。


変に激しくないのがまたたまらない。


ねっとり、嬲るような雅紀の舌使い。


｢ん...雅紀、俺イきそ...｣

｢もーぉ...？さっき2回もイったのに...｣


根元を握り、先端にキスを数回する。


キスの度に唇と息子の先との間に糸を引く。


えろ。


｢翔ちゃん...イって...？｣



見せつけるようにして下から上へ舐め上げると、先端を舌でぐるりとつつく。


｢あ...まさきっ...んぁ...っ｣


雅紀が溢れ出た白濁を息子に塗りつける。


細いけど節のある指に、俺の白濁が絡みついているのがゾクゾクした。


白くなった息子をまた咥える。


｢ちょっ...！雅紀っ、だめだって！｣


ずびずびと音を立てて吸い上げ、そっと口を離した。


｢ねえ...準備...｣


雅紀は俺の身体を引き起こし、自らはベッドに腰を下ろし、足を広げた。


｢して...？翔ちゃあ...ん｣


目眩がした。