第1章 頂上決戦

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「姉様！」
「なまえ！そんなに慌ててどうしたのじゃ？」
「姉様達が心配で…」
「…！！なんて可愛い妹じゃ！わらわは大丈夫じゃ。だが、ルフィが…」
「どうしたの？」

齢16の少女がボア・ハンコック、ゴルゴン三姉妹…正確には四姉妹の末にある妹。ボア・なまえになる。
彼女に奴隷という過去は無い。

城のなかで側近の者と戯れる姿はまるで小動物。
そして、流石といえる容姿。

深海のような黒とも青ともとれる髪の色。睫毛は長く、瞳は薄い藍色の浅葱色。高い鼻に形のいい唇。

美しい色気の中に少女らしい愛らしさ……etc。
と、城の者は熱く語る。


「なまえ、わらわはルフィのところへこの食事を届けるが先に別の男のところへ運んでほしいのじゃが…お願いできるか？」
「もちろん！姉様のお願いなら喜んで！」
「そうか、すまないな。」

よしよし、と頭を撫で、撫でられている姉妹の姿は微笑ましい。

そして、九蛇の血を引く彼女の強さも伊達じゃない。
荷車に乗った食料を難なく岩場の湾岸近くに運んだ。


「夢の女人国のぞいてみてェなぁ♡」
「死ぬぞお前バカだな♡」
「メスのクマいねェかな」
「「女人国だよ！！！」」
「すいません…」

…陣で囲われている方から聞きなれない声がした。


「あの…」

布を摘まんで中をうかがった。
すると、初めて見る生き物。

これが世にいう"男"…と、白いケモノ。