第9章 決戦
学秀『薬が…間に合ったのか。』
法王『さすがです…。よくあの状態から私たちに薬を飲ませて下さいました。ま、娘に口移しで飲まされるとは予想外でしたが。』
『ご、ごめんなさい…。お父様や学秀の魔力を防いで飲ませるにはこれしかなくて…。』
学秀『………。まぁ、手間をかけさせたな。』
まぁから…僕に…口移しを…。
そう言って学秀は少し赤くなっている。
カルマ『…ってかさ、仕方ない事は分かってるけど、目の前で見せつけられた俺の気持ちにもなってよ……。』
『ごめんね…。カルマ。』
私はカルマの元にかけより、烏丸先生が持ってきた強回復薬を口に含みカルマの口内へ流し込む…。
『これで…許してくれる?』
カルマ『…ッ!……はぁ。そんな可愛い事、いつも皆んなの前じゃ恥ずかしがるまぁにされたら許しちゃうに決まってんじゃん。』
学秀『………はぁ。さ、各地の感染者及びモンスターに薬を飲ませるため、我々カラナ教は失礼します。』
法王『では、私も。これから忙しくなるので。あっ、それとまぁ、今度赤羽君と一緒に食事でもしましょう。』
『お父様…いいの!?』
嬉しそうなまぁに反し、真っ黒い笑顔を向けられるカルマは苦笑いをする。
カルマ『……ぜひ…。』
こうして私たちの吸血病との戦いは幕を閉じた…と思っていた。