第17章 three-piece LOVERS 前編
「虎徹さん、その荷物も貸して下さい。僕が持ちますから」
「は?何言ってんの、バニーちゃん。これは俺の。自分で持てるから」
「でも……」
…………
そうか、俺がいない間に……こいつら、ガッツリ出来上がってんのな。
でもよー……
「おい、ジュニア君。おっさんのこと、年寄り扱いしすぎ。身体は動かさないとな」
「失礼な!虎徹さんは、年寄りなんかじゃありませんよ」
って、腕組んでるし……
「おい。いくら、ここじゃ顔バレしてねーからって、アンタら、イチャイチャしすぎじゃね?」
思わず呆れた声が漏れちまった。
「いやーなんか俺らのこと、誰も知らねーと思うと、気が緩んじまうよなー?なッ、バニー?」
「はい!虎徹さんっ!」
って、今度はおっさんが、ジュニア君の頭にキスしてるしよ…………
俺、このバカップルに3日も付き合うのか!?
「とりあえず、ホテルに荷物置きに行くかー」
おっさんが、声を上げた。
あー……
ホテル……ね……