第17章 three-piece LOVERS 前編
さっき無事定刻で飛行機も到着した。
もうそろそろ、このゲートをくぐって、アイツが出てくるハズだ。
そう。俺の元相棒。
俺は元相棒に、無性に会いたくなって
ファーストクラスのオープンチケットを送った。
おっ!あれか!
「ジュニア……」
「もうっ!虎徹さんが、あんなの持ってくるからっ!恥ずかしかったじゃないですかっ!」
「だっ!お前がヒーローだから、税関もノーチェックだって言うからよー」
えっ!
おっさん!?
「あっ!ライアン!迎えに来てくれたんですね」
「おぉーライアンっ!久しぶりだなっ!」
ジュニア君とおっさんが、笑顔で挨拶をしてきた。
「あ、あぁ。おっさんも、来てたのか」
「おう。俺の分のチケットは、なかったけどなっ」
おっさんが、ガシッと俺の肩に腕を回して言ってきた。
「おっさんは、招待してねーんだけど?」
「わあってるよ!でも、大事な相棒、一人でお前の元になんてやれねーだろ」
「何?俺、信用ない?」
するとおっさんが、俺の耳元で低い声を出した。
「だって、お前、食っちゃうだろ?バニーのこと」
あー…………