第13章 奪われる日常
学秀『今日は生徒会の会議がある。まぁは先に帰っていてくれ。』
『うんッ!じゃあまた家でねぇ。』
私は校門をくぐり、通学路を歩く。
その私の後ろ姿を見つめる瞳にはきづかずに……。
『見ぃ〜つけたッ!』
私はスカートのポケットに入れていたスマホが鳴っている事に気がつく。ディスプレイには、知らない番号が出ている。
『もしもし?』
…………………。
『もしもし?切りますよ!』
その瞬間、背後から布があてがわれ、私の意識は遠のいていく…。
気がつくと椅子に縛られ、知らない部屋に連れこまれていた。隣には大きなベッドがある。
『やっと目覚めたね!まぁ!』
明るく元気な聞き覚えのある声……。
『かすみ……。』
かすみ『夏休み以来だね!あの後色々あったんだよぉ〜!まぁは浅野君と帰っちゃうんだもぉーん。』
『かすみ、ほどいて…。』
かすみ『やだよぉ。まぁはね、これから蒼葉様のものになるんだから!』
『かすみ…まだ蒼葉さんのとこにいるの…?』
かすみ『私ね、セックスする相手はいくらでもいるんだ。でも、蒼葉様とはセックスできる立場にない。
それでも蒼葉様が私の身体を触って下さるだけで幸せなの。
医者や親は、私をセックス依存症って言うけど、私の意思でやってる事なんだもん!
まぁ、あなたは選ばれたの!蒼葉様と交わって、蒼葉様のものになってね。』