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【暗殺教室】僕の専属使用人

第7章 旅行の時間。


夏休みに入り、彼女は朝10時から17時まで使用人をしている。

学秀『まぁ、来週別荘に行くから、旅行の準備をしておけ。』

『私も行くんですか?』

学秀『お前は僕専用の使用人だ。蓮たちにも声をかけてる。だから、向こうでは2人きりの時のみ使用人だ。』

『かしこまりました。』


そつなく使用人の仕事をする彼女からは気品が漂う。おそらくは、彼女もかつては使用人がいるような家に住んでいたのだろう。

立ち振る舞いなどを見て、どの使用人にも劣らない仕事ぶりだ。


『旅行…ちょっと楽しみかも…。』

そうつぶやいた彼女に僕自身思った。

旅行をこんなに楽しみだと思ったのは始めてだ。


何より僕はまぁと同じ部屋に泊まる。まぁ自身も楽しみにしているようだ。



夕方になり、私は使用人業務を終える。

初めて学秀と会った時の感情はもうないに等しい。

彼は、私を使用人としながらも、決して邪険に扱わず、勉強を教え、私を名前で呼び、自分の事も名前で呼ぶように命じた。

はじめこそ腹が立ったが、彼なりに家族と離れ離れになった私に少しでも早くこの環境に慣れるよう気遣ってくれたんだろう。

夕食を一緒に取るのも今は楽しい。

彼の優しさが、私の心を満たしていく。


そう、思っていた…。この旅行が始まるまでは。
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