第3章 支配の名のもとに。
公園のベンチで話をする2人の近くの木にもたれ、会話を聞く。
『あはは…。なっつかしぃ!で、その後どうなったんでしたっけぇ?』
あきら『だから、俺が食堂でさ…。』
何故、こんなにも腹が立つ?なぜだ……。
『あっ…。そろそろ帰らないと…。』
あきら『もう、ダメなのか…。』
『せっかく来て頂いたのに…。すみません。』
あきら『なぁ、まぁ。俺たちお互い言葉にはしてなかったけど、両思い、だっただろ?
その…今更かもしれないけど、俺と付き合ってほしい…。』
『えっ……?』
学秀『…………。』
フワリとあきらがまぁを抱きしめる。
『あっ、あの…あきら先輩…私……。』
学秀『そこで何をしている…!』
『あ、浅野君…。なんで、ここに…?』
浅野君がこちらに向かって歩いて来る。
あきら『えっ?誰、こいつ?』
学秀『きさまこそ、僕の女に手を出すな!』
『えっ?ちょっと…!』
あきら『まぁ、お前…彼氏いたのか…。』
学秀『そういうことだ。今後二度とまぁには近づくな。』
あきら『………。帰るよ。元気でな。まぁ。』
『先輩……。』
あきら先輩が公園を去っていく…。
私はその場に立ち尽くし、何も言えなかった。