第3章 支配の名のもとに。
学校が終わり、校門を出る。
するとまぁと、椚ヶ丘とは違う制服を着た男と何やら親しげに話している姿か目に入った。
僕は無意識に身を隠し、会話を聞く。
『ほんとびっくりしましたよー!あきら先輩、何でここにいるんですか?』
あきら『探したんだよ…。まぁの事。高校行って落ちついたから中学に顔出したら、まぁが転校したって聞いて…。
たまたまこの椚ヶ丘に連れがいて、まぁがここにいるのを知ったんだ。』
『そうだったんですね…。』
あきら『今日、メシでも一緒にどうだ?』
『ごめんなさい…。今お世話になっている家にまっすぐ帰らなきゃいけないんです。
でも、少し話をするくらいなら、大丈夫です。』
鳳凰学園の先輩か…。
というか、何故僕は隠れている…。気にせず家へ帰ればいいだけのこと…。
なのに…。何故まぁが他の男と話しているだけでこんなにもイライラするんだ…。
僕の知らない男と、まぁは今までどう過ごしてきた…?
くそッ…。
僕はまぁのあとを追う。