第13章 球技大会の時間
学秀が呼んだ車に乗せられ、病院へ行く。
医者『捻挫ですが、直後に激しく動いたせいで少し筋を痛めているかもしれません。
また、2週間後、見せに来て下さい。
日常生活は問題ありませんが、くれぐれも安静にして下さいね。』
『ありがとうございました。』
学秀『痛むか?』
『大丈夫。ありがと…。』
学秀『家まで送っていく。』
車で家まで送ってもらう。
『ありがとう。…学秀……。じゃあ。』
学秀『待て…。』
閉めようとしたドアを止められる。
学秀『少し、話がしたい。』
『わかった…』
運転手さんに先に帰ってもらい、学秀は1人暮らしの私の部屋に入る。
歩きづらい…。
コーヒーを入れ、運ぼうとするが、少しお盆が傾く。
そのお盆を学秀がつかんだ。
学秀『無理するな。』
コーヒーを一口飲む。
『話って何…?』
学秀『戻ってきてほしい…』
『………。学秀がE組への差別待遇を改善してくれるなら、考える。』
学秀『……。できない、と言ったら?』
『私はE組にいる。』
学秀『………。まぁ』
ふわりと抱きしめられる。
学秀『頼む…。好きだ…誰よりも、まぁの事が…。』
『えっ…?』
そう言うと、優しく…けれど力強くキスをされ、やがて舌を絡みつけ、激しさを増していく。
んっ…ンンッ…!
唇を離れると、すぐさま首筋に舌が這う。
『だ、だめ!学秀…』
しばらくすると、ゆっくり学秀は起き上がる。