第30章 カルマオチ③
カルマの家ーー。
カルマ『まぁ…。ご褒美、聞いて?』
『なに?』
カルマが私に向き、まっすぐに見つめる。
カルマ『俺と結婚して下さい。』
『…………。プフッ!』
カルマ『はぁ?ちょっと何笑ってんの?俺ほんと真剣に言ってるのに…。』
『いや、ごめんごめん。あまりにも唐突すぎるし、まさかそれが出てくるとは思わなくって!』
カルマ『プロポーズだよ?今の…。笑うなんてひどすぎでしょ。』
『ありがとう。素直に嬉しい。ただ、まだ私たち15歳だよ?だから、びっくりしちゃって。』
カルマ『けど、まぁは来年…俺は三年後には法的に籍は入れられる。そう遠い未来じゃないでしょ?』
『それはそうだけど…実際は、大学行って、就職して、落ちついてからでしょ?』
カルマ『…………。俺のものになって…。』
吸い込まれそうな黄色い瞳に、本気なんだ…。私とのこと…。
その切なくも真剣な瞳から目が離せない。
カルマの唇が私の唇と重なる。
カルマ『まぁ…。』
私の唇にカルマの厚い舌が滑り混む。
激しく何度もなんども私の口内を掻き回し、やがて舌に絡みつき、吸いつき、離さない。
ンンッ…ンンッ………。
ようやく離れた唇はすぐに私の首筋に移動する。
カルマ『まぁ、いいよね?』
私の耳元に、甘く艶のあるカルマの声が響く。
『いいよ…。』