第26章 学秀オチ③
一通り、今の現状を説明すると、コロ先生は納得したように頷く。
コロ『それより桃宮さん、先程から甘い匂いが…。君の足音は山中でも大人しかった。』
『すごいね…コロ先生。じゃ、みんなはじめよっか!』
木苺のケーキに、ロウソクを立て、火を灯す。
E組『ハッピバースデートゥーユー…』
コロ(なんと見に余る事だろう…充分すぎる…)
『さ、先生!一本しかないから早くはやく!』
コロ先生が吹き消そうとした瞬間…。
黒い触手がケーキを吹き飛ばす。
なっ……………。
『ハッピーバースデー、コロ先生。』
柳沢…。コロ先生を人間から超生物へと変えた人物。
その隣には、2代目死神が怪しい瞳を光らせている。
柳沢『さぁ、はじめよう…』
その声と共に、世にも恐ろしい真っ黒な触手生物が現れる。
前原『あれ、俺らを前に襲った2代目死神かよ…。』
コロ先生に襲いかかる。
全ての身体能力が先生の倍…。一発一発がソニックブームを生み、私たちの肉眼では到底目に追えない。
けど、これだけは分かる。明らかにコロ先生が押されている…。
その頃、政府のテントにはある人影が。
烏丸『ダメだ!君をこの中に連れて行く事はできない。』
学秀『無理を承知でお願いしています!まぁが、僕のたったひとりの愛する人が中にいるんです!』
イリーナ『いいじゃない、この子、全て覚悟をした上で言ってる。嫌いじゃないわぁ。』
烏丸『わかった。だが、我々から決して離れるな!いざとなれば君はバリアの外に出てもらう。』
学秀『分かりました。』
コロ先生に2代目死神の触手が刺さる。
柳沢『どうだ?だぁ〜い好きな先生の足手まといになる気分は?』