第25章 学秀オチ②
片岡&竹林『弁護士です。』
竹林『奥様の代理人を務めます。以後の話は我々を通して頂くよう。』
片岡『桃の件ですが、婚姻関係はとうの昔に破綻しており、財産分与の基準日はもう過ぎたかと考えられます。
モラハラの慰謝料を含むと桃ひとつでは足りませんよ?』
律『おばあさんへの30年にわたる暴言や暴力。生活費も随分前から入れておらず、証拠も全て揃っていました。
おじいさんに勝ち目はありませんでした。
恫喝に雇った村の男たち(寺坂、三村)は、警察(中村)に連れて行かれました。
おばあさんは、新居に桃を持って帰りました。
まるで洗濯されたような晴れやかな気持ち。
おばあさんの人生は桃とともに今、始まったのです。』
まぁが川のビーズを手に取り微笑む。
律『犬(前原)、猿(岡島)、キジ(イトナ)です。
どうやら彼らは人を襲う訓練をしているようです、
(ムチを持ち、エサに群がる犬、猿、キジを狂った目で見つめるカルマ)
畜生共はエサをもらって無邪気に従っているだけです。
邪悪なのは、財産欲にまみれたおじいさんだけ。
鬼ヶ島は…私たち人間の心の中にあるのかもしれません。
生まれてくる桃の子にも…いつか鬼が宿るのでしょうか。』
シーーーーン。。。
本校舎生徒『重いわぁぁぁ!食欲無くなったじゃねーか!!!』
学秀『まぁめ……ワザと黙っていたな!!あとで覚悟しておけ……。』
学峯『すっかりあの笑顔に欺かれましたね…。』
言うまでもなく、私は放課後、学秀の家でたっぷりと甘いお仕置きをされるのでした。