第7章 機嫌のいいうちに
両手は誰かさんを抱き抱えてるせいでふさがってるから
片足で寝室の中途半端に閉じたドアを開ける
「うー」
「なーに、?」
首元に擦り寄るようにして抱きついてくる愛しの彼女の耳元で甘く囁いてみる
腕の中でぴくりと少し体を震わせたに自然と笑みが浮かぶ
「はーい、とうちゃーく」
お目当てのベッドについたのでゆっくりと#りん#の体を下ろす
甘えるように両手を伸ばしてきたので、馬乗りになるようにオレもベッドの上へ
「カールマ」
語尾に音符がつきそうなほど幸せそうに自分の名を呼んで
伸ばされた両腕が背中へと回る
その姿に無性に愛しくなって、がっつく様にキスをした
オレもちょっとは酔ってるのかもしれないと他人事のように思った
ふわりと甘い酒の香りが鼻腔をくすぐった
ん、と時折漏れるの声は嫌がっているようには全然見えなくて
むしろ、喜んでくれているような気さえした
「好き・・・」
唇を離して、目を見つめてそういえばふわりと笑って
「あたしも~」
なんて本気かもわからないような溶けた声で答える
(もちろん本気だってことは知ってるけど)
何度か触れるだけのキスを繰り返して、の瞳に熱がこもったのを確認して
ゆっくりと服の中に手をいれる
肌をゆっくりと撫でた
やっぱりいつもよりお酒が入っているからだろうか、熱い
「は、ぁ・・・ん」
から溢れる喘ぎ声も熱を帯びている
なんか我慢できなくて
すごいダサいけど、どうしようもなくがっついてて
片手でブラのホックを外して、何かに急かされるように服を脱がせた
リビングの方から伸びてくる明かりがの裸体を映し出す
お酒のせいで潤んでる瞳がオレを映してて
焦らすなんて全然できなくて
胸を揉んで、頂点を摘んで、舐めて、転がして
「あ、あ」
素直に漏れる声が愛しくて
「気持ちいいねぇ」
「ん、気持ちい・・・」
快楽から逃げるように体を捻る姿が可愛くて
もっといじめたくて、でも甘やかしてドロドロにしてあげたくて
もっともっと可愛がってあげたいのに、今すぐにでも挿れたくて
(ああ、何考えてんだろ)
酒のせいだ、いつものオレじゃない
全然余裕ない