第16章 夏男はご立腹
露わになった肌に、いつものように潤が大きな手を滑らせていく
いつもならここから唇を噤んで声を殺すけど
「…っ、は、あ…」
今日はそうする気にすらならなかった
「どうしたの…今日は、声聞かせてくれるの…?」
「んぁっ…だ、って…潤の声で俺、興奮したから…っ、潤も俺の声で、そうなるのかなって…」
さっき初めて潤を愛撫した時に聞いた甘い声
それに物凄く興奮したことを素直に告げると嬉しそうに笑う
「当たり前でしょ…翔の感じてる声、いっぱい聞かせてね…」
「んぁあっ!」
体を撫で回していた手がジーパンを押し上げてる俺自身に触れられると
俺の声とは思えないほどの甘くて甲高い声が寝室に響いた
「その声、堪んないっ…」
手早くベルトを外されジーパンが下着ごと剥ぎ取られると、反応しきっていた俺のものが晒される
既にそれは下腹部につきそうな程勃ち上がっていて
鈴口から溢れる雫が1つ、玉のようになって俺の下腹部に落ちた
「すご…もう今にもはちきれそうだね…」
未だ溢れてくる雫を指先の腹で撫でたかと思うと、俺の体が持ち上げられ膝立ちにされて
溢れる雫を纏った俺のものが潤のそれとキスするようにサキが当たる
「んっ、ふぅ…じ、ゅん…もっと…さ、触ってよ…」
力の入らない足だけじゃ心許ないから潤の首に両腕を絡めて体を支えて囁く
「いいねぇ…翔のおねだり♡でも…」
右腕を首から外されて、サキを擦り合わせるようになっている2つの滾るものに俺の手が導かれる
「翔が動かして…?」
少し離れていた潤の腰が俺に寄せられて、滾る2つのものが根元からピッタリ重なって
耳元で吐息を絡めた甘いトーンで囁かれる
導かれたところにある2つの熱いかたまりを握りこむとゆっくり上下に動かす
「っ、あ、あぁ…っ」
自分だけでする自慰とは違い、違う脈動をするもの同士が擦り合わさる感覚に強い射精感を覚える
「っ、はぁ、はっ…じゅ、俺っ!もぉ…っ」
「イきそう…っ?」
数回頷き動かす手を早めた時、潤の手で腰が支えられたかと思うと後ろの蕾に感じた潤の指先
それがナカに入ってきた瞬間
「ぁ、だめっ…ぁぁあ…っ」
俺のものから放たれた白濁が潤のものを汚した