第3章 お気に召すまま(斉藤タカ丸)
「…タカ丸君、怖い。」
「椿、俺に許可なくこんなことしたの?悪い子だね。お仕置きが必要かな?」
「や、待って。これには訳が…」
「ん~聞いてあげてもいいけど、君が大人しく言うことを聞いてくれたらね?」
「あっ、ちょっと、どこ触って…!」
「何言ってるの、触らなきゃできないでしょ。それとも自分でしたいの?」
「ち、違う!タカ丸君の意地悪。」
「…ねぇ、何で俺だけ君付けなの?学年は四年だけど、歳は六年生と同じなのに。」
「え、あ…」
「ほら、俺のこと呼んでよ。」
「…タカ、丸…」
「うん、もう一回。」
「っ、タカ丸。」
「いい子だね椿。サービスしちゃおうかな。」
「あっ、それは…遠慮します。」
「そう?仕方ないな。俺上手いのに…あ、ここ垂れてる。」
「ひゃぁ!?」
「もう、だらしないなぁ。じゃあ…入れるよ?」
「う、ん…」
「……なにやってんですか?」
「兵助君」
「あ~兵助君、なにって髪結いだけど?」
「(髪結いにしてるように聞こえないんだっての!)」
おわり
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