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IN DREAM2

第13章 青い炎



木漏れ日が森林の間から差し込み、静寂が包まれる森の中で
アランとイリヤは目の間に立つ女性に視線を向ける

朱色の長髪をなびかせ、腰から取り出す両手のナイフを取り出す
ナイフの刀身には紫色の液体がしたたり落ち、その雫が落ちた箇所は一瞬にして水分が蒸発し、枯れ果てる

「きつそうな毒ね」
「きついどころじゃないよアランちゃん
あれ、絶対触れちゃだめだからね」
「イリヤ、あの毒の事知ってるの?」
「知ってる・・嫌になるくらい」

イリヤは拳を握りしめ、毒へ視線をむける

「この毒を知ってるってことは、あたしの目の前にいる子は
まぎれもなく土族のインドリームね」
細いタバコを加えた口元をにやつかせる
「あなた、火族の暗殺者・・だよね?」
唾をゴクリの飲む音がたて、イリヤは震えた声で問う

「そうね、これから殺し合う相手に名乗る必要ないけど
せっかくだから楽しむためにも教えてあげる
あたしの名はビーチェ・ベクレル
暗黒戦争で土族の五分の一を完全に殺した指揮者よ」
「やっぱり・・あなたがイリヤの一族を・・!」

「ちょ、ちょっとイリヤどういうこと?
こいつの事知ってるの?」
「うん。
できれば会いたくなかった相手だよ」
自らのスカートを掴み、その力は強めのシワを残す程の力であり、今まで見たことがない恐怖と怒りが混ざった表情でイリヤは答えていた

「けどおかしいわね
あたしの記憶では、土族は肉体もろとも壊したから
そこに君がいるはずないのよね~
土族精錬術士、イリヤ・マルクちゃん」
「っ・・!」
(何?
土族精錬術士って?)
聞きなれない名称にアランは言葉をはさむことが出来ず
敵にしかけるタイミングを計ることも難しかった
何よりも、明らかにイリヤが戦意を失くしている
今からでも逃げ出すのではないかと思えるほど
魔力が増幅していなかったのだ

「もしかして、仲間に話してないの?
自分の生い立ちとか、正体とか。」
「・・今は話してないだけだよ
いずれ皆気付くから。」
「へぇ~」

ビーチェは加えていたタバコを口から吐き出し
その瞬間、アランの背後に回り込んでいた

「!?」

「遅いわね、水のインドリーム]
アランが振り返ろうと反応する前に
首元に毒のナイフが迫り、避けきれない程距離がつめられていた

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