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IN DREAM2

第9章 ディオン連邦共和王国





「あ゛・・」

液体を飲みほしたアレックスは内側から闇の魔力を感じ
飲まされた液体が危険のものだったということを実感する

アレックスが液体を飲み干したことで首を掴んでい手を離し
カンスは次にヒルトへ歩み寄る

息を荒くしながら、立ち上がるヒルト

「さて、聞きたいことが山ほどあるような表情じゃな」
「当たり前だ!
あなたは・・アレックスをどうするつもりなんだ?!」
「奴にはただ己の感情に素直に進んで、お前を殺してくれればよい」
「!
まさか最初から俺が狙いでアレックスさんを戦わせていたのか?!」

長く伸びる髭を優雅に触りながら、もがき苦しむアレックスに目もくれず、カンスは笑いながら話した

「はっはっはっはっは!
その通りじゃ、お前さんを殺す為に全て用意し、この時の為にアレックスを利用し、戦わせてきた
この時を待ち望んだよ」
「くっ!」
「よい目をしよるな、ヒルト・クローズ
じゃが、その敵意は奴が受け止めてくれようぞ」

カンスは背後でもがき苦しむアレックスに目を向けながら話す

「アレックスさん!」

「っ・・からだが・・!」

アレックスの血管が浮き上がり、その中には黒い血が通っているのが目視できる

「アレックス、インドリームを倒さなければ王女は守れんぞ?!
それとも、そこで這いつくばっているだけが精一杯なら
貴様の首を切って王女の前に転がしてやってもよいのじゃよ?!」

カンスはアレックスの剣を奪い取り、その首を切り落とそうと剣を振りかざす

「やめろっ!」

ヒルトは全力で止めようと立ち上がるが、先にカンスの剣が落とされてゆき
アレックスを救うことができないと感じた



「≪ライトニング・ディスメクション≫!」
「ウォーター・ディスメクション≫!」
「?!」

閃光のような眩い雷の渦と洪水と言える大量の水が同時に直撃し、うめき声をあげながら感電し、黒く焦げていくカンス

「この雷と水は・・!」

ヒルトは攻撃した正体がライセイとアランの能力だと気付き振り返った
そして結界は一瞬だけ解かれ、遠方からイリヤが岩の巨腕でヒルトとアレックスを掴み、勢いよく引き寄せ
すぐにユリエフの光で結界を造り、カンスを閉じ込める

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