第1章 中学
『告白とかしちゃえばいいのに』
さつきの言葉が浮かんだ
「りんっち?」
「あ、え?」
「どしたんすか?」
「ううん、なんでもないよ」
ダメだな、何も考えなかったらあんなに楽しく話せるのに
ちょっと、意識してしまうと、言葉が出てこなくなる
お店の中じゃ向かい合って座って
あたしがパフェを食べるのを涼太がドリンク片手に見てる
・・・味なんてわからなかった
「りんっち、最近オレといるとき口数少なくなったっスよね?」
「え」
「どういうことっスか?」
どういうことってどういう意味?
意識しちゃって話せなくなっちゃった(笑)、なんて言えばいいの!?
言えるわけ無いでしょ、馬鹿
「・・・オレのこと、意識してる?」
「!!??」
そう言って、ニヤリと笑った涼太に、顔が赤くなった
してますけどなにか?なんて言えるわけもなくて、ただ顔を伏せた。