第1章 1章
昼寝をすると頭がスッキリするような気がする
気のせいかもしれないが、ルチルが小うるさく睡眠について言ってきたのはメリットがあるからだろうな
ベッドからおりて靴を履く
旗を持ち外へ出る
見回りをすることもなく、やることがない
暇だ
暇だと思ったのはいつぶりだろう、毎日見回りをして、清掃をし、金剛をなだめ、新しい植物に名を付け、図書館でゴーストの手伝いをする。
そんな日々を送っていたんだ暇だと思わないのは当たり前か
しかし暇とはどう潰すべきか
仕方ない、校内をふらつくとしようか
昼は過ぎてしまいあとは夕方が過ぎるのを待つだけだがその待つということが俺にはできない
細い道を出て水辺の道に出る
すると
ダイヤ「お兄様ッ!!」
「だから俺はお前の兄ではないと…!」
ボルツ「いいから後ろだ!!」
「は?」
振り返ると同時にぬるりとした触手のような物が横に叩きつけられる
地を蹴り後方へ回るように下がる
「あいつはなんだ」
ジェード「分からないが敵なのは確かだ」
「敵か、なら倒すまで」
旗を手で回し槍の先を向け飛び上がる
ボルツも俺に続き跳躍する
ボルツ「あいつ、なんだと思う」
「頭部に触角のような物が2本、巻貝を背負っていることからカタツムリだと推測、そうだとまずいな」
ボルツ「なんでだ」
「カタツムリは歯舌で食物をすり潰して食べる、鉱石を食べてしまうものもいるらしい、もし飲み込まれたら面倒だ」
ダイヤ「それがねお兄様」
「誰がオニイサマだ誰が」
ダイヤ「フォスが飲み込まれちゃったの…」
「はぁぁああ!?」