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何でも屋さんは憂鬱。

第2章 いらっしゃいませ。


ぶっちゃけ何でも屋で誰かを雇った事は無いものの、それなりに人を見る目はある梅子。

今軽く会話している中で、なんとなくだがどんな人間なのかは察した。




梅子「(まず青パーカー。この子は多分ナルシストって言うか俗に言う中二病。日中なのに何故サングラス着用・・・。緑パーカーはまだ常識人っぽいけど・・・就活自体には慣れてる。いや慣れるなよ。紫パーカーは・・・髪ボサボサで少し目付き悪くて猫背。解りやすく説明してくれたところを見ると、ただ根暗なだけ。ピンクパーカーは女子力溢れてる・・・他よりもファッションアイテム着けてるし。黄色パーカーは・・・落ち着きが無い。終始笑顔なのはいい事だけどそれが寧ろ怖い。

・・・そして赤パーカー。こいつだな、一番の問題児。妙に上から目線だし自信たっぷりだし・・・)
・・・はぁ〜・・・」




本当の溜息とはこの事か。
疲れたような呆れたような、そんな感じの息を溜めて梅子は吐き出した。




梅子「・・・あのさ、君達全員ぶっちゃけ働きたくないでしょ」

「え」

梅子「まず態度。ゆとり教育よろしくタメ口だし服装もなってない」

「えー、タメ口はあんたもだろー?」

「服装は、スーツ持ってなくて・・・」

梅子「私が敬語を使うのは礼儀がなってる相手だと思ったらであって、君らは礼儀がなってないから敬語を使ってないだけ。
スーツ持ってなくても、揃いも揃って全員色違いのパーカーは無いわ」

「おお・・・的確な返し・・・中々の筋。・・・ヒヒッ」

梅子「・・・・・・とにかく、どんなに小さな仕事の面接でも面接するならそれ相応な態度があるでしょ?」

「あはは、態度だって!
働きたくないのバレバレだね!」




紫パーカー、君らMだろ。そして黄色パーカーよ、それはガッツリ発言していい内容じゃない。そう思わずには居られない梅子だった。


・・・さて、この六つ子はどうくるか。

すると何やら6人で輪になって話し始めた。
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