第16章 〜バグの進化〜
ーー課外授業中ーー
『まぁ、そっち行ったよ!』
『おっけー!ファイア!』
くっくそぉ……。
【まぁ、ひなの、カルマ、渚、前原、磯貝のレベルがあがった!】
ボンッ!
『カルマ、まぁとずっと一緒にいてね!』ぎゅー。
『なぁ、まぁちゃんのバグ、成長してね?』
『確かに。カルマと付き合って、浅野君君とのわだかまりも溶けた頃から、バグの年齢が上がったよね!』
『だいたい小学4年生くらいってところか?』
ボンッ!
『MP回復の腕輪のおかげか、バグが戻るスピードも早くなったしな!』
コロ先生がやってくる。
『はい!みなさん。今日の課外授業はここまでです。それでは気をつけて帰って下さいね!』
『まぁ、俺今日は、ダンジョンから抜け出せないっぽいんだ。さすがにこれ以上予約入ったらキツイから、いっきに片付けてくるよ。』
『大変だね。頑張ってね!』
『ありがと!じゃ!』
今日は学秀と2人かぁ。晩御飯、学秀の好きなシチューにしよかな!
ーキッチンー
トントントン……。
『まぁ、今日は何を作ってるんだ?』
『あっ!学秀お帰りぃ!今日は、カルマは来ないから、学秀の好きなシチューだよ!』
ッ…!顔を真っ赤にして俯く。
『そうか…久しぶりだな。まぁのシチューを食べるのは。』
(まぁと2人きり…。)
『よいしょ!これであとは弱火で煮込むだけと。あっ!
学秀、新発売のマジカルアイス買ってきたんだ!
一緒に食べ…うわっ!』
少しめくれたカーペットに引っかけて、アイスを持ったまま学秀の上へ覆いかぶさるように転ぶ…。
『まぁ、大丈夫か?まったく、そそっかしいな。』
『ごめぇーん。』
ペロっ………。
『甘い…。』
学秀が私の頬についたアイスをそのまま舌で舐めとる。
『うっ…!学秀、変態!』
『まぁが悪い!こんなに散らかして!お仕置きだ!』