第15章 熱を出した…
『休みがねぇ…』
ギチギチのシュケジュールに溜め息を吐き出す
龍也「見せてみろ」
『ん』
龍也「ん?お前この曲持ってなかったか?」
『あれじゃ甘いからなぁ…』
甘いというが完成度はすこぶる高い
『作り直すとメロが埋もれちまうからあれはボツにした』
そう言うの瞳は真っ直ぐだ
本来作曲家にとって曲1つ1つは子供みたいなものだ
それでもリテイクが来れば直していく
はふとした時に音楽を作るため、いつもメモ帳を持っている
『あ…』
龍也「ん?」
タバコを吸い終えたは喫煙所から出ると、道の端にしゃがみ込む