第18章 絶対安静
~睦言の詳細~
フィン「てっきり否定されるかと思ったよ」
ケイト「へ?何で?」
フィン「親からもらった名を何だと思ってるとか、せめてその名のまま進んだらどうだったんだとか…自分の考えを伝えてくるかと思ってた」
ケイト「あのねえ?32年間も続けてきたんでしょ?
それが他の人に言われたぐらいで変えられるかって話じゃない?」
フィン「!…そう言われてみれば、確かにそうだね」
ケイト「でしょう?
それにさあ、言って変わる程度の想いなら最初から貫いてないでしょ?それも32年も!
私はその想いは知らない。経験もしたことがないからわからない。
だからこうしろとか、こうした方がいいとかは言わないよ。
何がいいと思うか、それを決めるのは、その価値観を抱くのはフィンだよ。
そもそもフィンの人生なんだからさ。
それに「自分の欲求満たす為に方向変えろ」って強要されるの、そんなの嫌じゃない?
こっちは散々振り回されてきたんだからさ、同じになって欲しくない!
どう在りたいか、どう貫くか、それはフィン個人のものでしょ(ビシッ!)←フィンを左手の人差し指で指差す
それに名前だってね、フィンだろうがディムナだろうがそんなの関係ないよ。
その人柄に、人格に、丸ごと惚れたんだからそれでいい。
大切なのは名前じゃない。どう在ろうとするか、その心だよ!
だから一々そういうの気にしなくていい。
寧ろ気にすんな!自分の信じた道でしょ!?
間違った時は殴ってでも止めるから、ガンガン頑張ってね!
すぐ横でいつでも全力応援してるよ!!b」ぐっ!←左拳ごと差し出し親指を向ける
フィン「…//ああ//胆に銘じておくよ^^//(くす&涙目」ぎゅっ←差し出された左拳を右手で握り締める
ケイト「うん!^^(頷)
私は…そんなフィンと、一生一緒に居たいから//」にこ
フィン「ぷっ…はっはっはっはっはっ^^
君という人は…本当にっ^^//」くすくす
ケイト「?な、何?//」おろおろ
フィン「本当に…堪らなくなる//」ぎゅうっ!←ケイトを強く抱き締める
ケイト「えっと?//;」
フィン「僕も…君の為にこの命を、生涯愛を捧げ続けよう//」
全部打ち明けた。
出し切ったという高揚感が、不思議と僕の身を包んでいた。
そんな矢先に訪れたのが、神フレイヤだった――