第95章 神(しん)
その言葉は…主犯格の癌への言葉だった
ケイト「お前の示した覚悟は!
罰を受けることになってもいい、守りたいという覚悟じゃない!
一方的に脅かすだけで罰を受けたくない✕✕(ダメダメ)な本質はなんにも変わっちゃいねえ!!成長なんて出来るもんか!!!
無責任な本質はなんら変わらない
成長なんて出来ることは無い!!」ごおっ!!
力の奔流を身に纏わりつかせる
魂の心からの言葉に、力も脈動し、共に睨み据えていた
TVでは
男アナ『痺れましたねえこの一言』
しみじみと場面を流しながら言葉を挟まれた
オード(ベリアル)『みんな思ってるよ
創世神、原初の神々、それ(実在化及び原初の神々)に属するみんな全員、一人残らず
ケイトはその代表者っていうだけ
創世神とはそれ
それそのものの本質を指す
それがケイト』
原初の神々界(次期込み)『うんうん』
オードは戦影(ウォーシャドウ)の異端児だ
実は常にラーニェの影に潜んでおり、命の危機には守る所存でいた(活躍の機会は無かったが)
なお、異端児は主犯格の癌(ベル・クラネル)に害意を抱いている人のみ全員生き残り、それ以外はレイを除いて全員死滅(7月5日の災厄)あるいは消滅(10月12日の落命と蘇生(照陽)で捧げなかった故)している
主犯格の癌へ向けての言葉は、本質を捉えていた
ケイト「お前は!
人を守りたいなんて思ってなんかない!!
現に罰なんか何も受けちゃいない!!
誰かに咎めを受けさせて!責任を取らせて!直させて!罪人に仕立てて!罰を受けさせて!!
実際にやったお前が咎められることも責められることも無い!そんな状況をお前を大事に想う人が作り出して!その為に死んで!それを笑って続けてるろくでなしじゃないか!!
お前は人を守りたいんじゃない!!
一方的に脅かしてでも守りたいんじゃない!!
どんなことをしても責められたくないだけだ!!!
自分の好きにしたいだけだ!!!
望みを果たしたいだけだ!!!
お前は人のことなんてなんとも思っちゃいないんだ!!!!
自分を英雄だと、善だと、飾り付けたいだけだ!!!
だから空っぽなんだ!!!!
空っぽ以外に、何もなれるもんか!!!!!
自分を善だと思う為の道具なの?
そんなに人を使って善と示すのが…そんなに楽しいか」
辟易とした表情で睨視する
歪んだ本質を
