第95章 神(しん)
搾取の在り方を悪だと罰するのを邪魔する、邪(じゃ)なる者は永遠に罪人だ!!
罰が無ければやめようとしねえから!自制しようともしないから!法があるんだろうが!!
その法を好き勝手に歪めて自分に都合良く利用しようと必死なもんが正義だなんて馬鹿な理屈あって堪るか!!そんな人が騙る正しさなんてちゃんちゃらおかしいわ!
無理が通れば道理引っ込む
そうした立場で!
力のみで強引に押し進めた立場で!!
なんの責任も取らず何もかも全部人に被せた立場で!!
罪からも一方的に巻き込まれた人の心からも逃げた立場で!!
正義を騙るなんざおこがましいわ!!!
後はまあ…
語るだけ損
疲れるだけだからやめとこ
聞く意味無いしな
罪人は消えろよ
二度と生まれて来んな
半グロ指定、ぱっぱと全員済ませなきゃね」背を向けて嘆息
ウレイオス「もうみんな消えたから大丈夫よ〜
『しー!』
消え入りそうな初代原初の始祖神の声に、原初の神々が挙って人差し指を口に当てて叫んでいた
その日から…ケイトはどの世界でも一貫していた
ケイト「ただの犯罪者だ
情(じょう)をかけるな!
ま…誰でも何かしらやってるもんだろうが
ふっ(微笑)
大事なのは…
どう在ろうとするかだ(にっ)
痛みをばら撒かねえように在ろうともしねえ自分を、善だと信じて疑わねえ繰り返すだけの堕落者には…不要だろ?そんなもんだ
愛情も信頼も無用の長物でしかねえ…利用(搾取)されるだけなんだから」
そう…癌一同と半グロに向けての対処は変わらなくなった
彼女は削りについて、こう語っていた
ケイト「削りとは諸刃の剣
削ることで根を張りやすくなり、更に奥へと押し進みやすくなる
不浄に対して無防備になることで自らが消滅の危機に晒されるが、みんなは絶対的に守られる
そしてみんなは絶対的に守ってくれないっていう報われないお返しがついてくる
自分の身は自分で守れるから本来なら必要無い
でもそしたらみんな消えちゃうんだよ
そんなんやだからやってるんだよ」
そして…ある言葉が、世界を大きく揺るがした
時は2025年12月01日12:01
ケイト「人を脅かしてでも守る覚悟であって!
罰を受けてでも守る覚悟じゃない!!
人を脅かす覚悟で!罰を受ける覚悟じゃない!!」
その言葉は、人々の心を大きく雷鳴のように響き震撼させた
