第94章 創傷(そうしょう)
地球での課題
少しでも、天翼人、地底人、海底人達と力を合わせ、清浄化に努めること
なんとしてでも…地球内における不浄を、二代目原初の始祖神が死なない程度に収めることであった……
それが唯一出来る、最大限の譲歩であった
それが出来れば来るのかと言われれば…
ほんの30分程度のみの来訪となると伝えられていた
それ以降は原初の星々にて過ごさなければすぐに死ぬと言われている
時間の流れは同じにしてあるので特に問題は無いと言う…
次訪れられるのが、来年のいつになるかも分からないと――
アイズ「………私…
深淵の条件…
ケイトの側に居たい」
リヴェリア「お前の条件は違うだろう?
風は…水と雷に繋がってはいる
しかし……お前の役割は、守ることだ
原初の始祖神と原初の滅神…
二人の場へ辿り着けないよう護りべ(まもりべ、護人)となることだと――
包囲網や護衛の長(ベリアル)の付き人なのだと…」
アイズ「わかってる!!
わかってる…
でも……
一緒に居れないのは…辛い……←落涙
針の筵よりもっ」手で目を覆う
リヴェリア「ああ…
私も同じだ…
面会を申し出たが…今回の結果次第で変わるとのことだ
今はもう休め
寝ろ
朝8時に来る
その時の様子で今後の体制が変わる
整えねば会えるものも会えんぞ」なで
アイズ「うん
ありがとう
もう寝るね」ぐすっ
泣いていても始まらない…
いつも…頼ってばかりいた
何も甘えて来ない、助けを求めもしない…お父さん(ケイト)に……
今度は…私が――!!
そう決意を新たにし
再会を果たした
凄まじい光の力を纏ったケイトは、当初こそ安定していた
しかし…染み付いた不浄は、ちょっとやそっとでは取り切れてはいなかった
不調こそ見せないものの、確実に蝕みつつあった
精霊界に負けない清浄さを持つ神国でも
5分しか持たなかった
全身から迸る光が辛うじて抑え込んではいるものの
顔色が段々と見る見る内に青ざめていき、真っ青になっていた
10分も持たないと判断し、原初の時空神に判断を仰ぐと…7分が限界だと知らされた
全員が深淵を身に付け、清浄化していてもこれだった
そうこう言っている内に6分となり、離れることを即断せざるを得なかった
アイズも行こうとしたが皆、星への立入を拒否された