第91章 轉儛(てんぶ)
水と、木と一体化した火
なので、水は木を強め、強められた木は火を強める
その為…本質である水がありながらも、火という再生の力の奔流となりて、熱波という事象へと変異する
で……夏らしくあっつくなっている
のだが…
心身に悪影響を及ぼさない範囲となっており
一種の保護膜としての役割、効果効能以外を示さない
といった事象の源となっている
以上――
『常夏の地上における天国、夢の国波才』と呼ばれる原因となったもの(化身化に伴う副次効果)だ――――
聖地リアリィ改め
聖地ケイトでは…特にその傾向が強く、顕著に現われ続けていた――――
楽園と―――――
アイズ(お父さんに似てる…
そう感じたことは…
やっぱり、間違いじゃなかったんだ)じわっ←104ページ参照
他の世界で起こった事象
(記憶が全ての同じ魂と同期、連携されるようになったことで)
アイズ「お父さん…なの?」
ケイト「………
ふふふ^^
どっちだと思う?」にやり←いたずらっ子のような笑み
アイズ「!!」瞠目
その折…アイズの脳裏にはある出来事が想起していた
アリアにいたずらっ子のように笑い、
こっそりと後ろから抱き締めて驚かせるなんてイタズラをやる父の姿を――
ケイト「………
中身は一緒だよ
アイズ^^」頭の上に手を置いて優しく撫でる
撫で方も…みんな一緒
それに――
アイズ「お父さん!!!!!!!!」
涙を流しながら抱き着いた
笑って―――アルバートの記憶もあることも踏まえて、昔話を色々と話し合った
場面は戻って
アイズ「お父さん…」
ケイト「ん?」
アイズ「ううん……←頭を振る
ケイト……(微笑)
私……ケイトが好き(涙目)
大好き^^
ずっと一緒に居たい…
これからも――ずっと……今度こそ(涙)
それが…私の願い」
ぽおおおおおおっ
それから…数秒間を置いて、突如アイズの体が光り出した
化身化だ
アイズ「あの…
ごめんなさい」お辞儀←フィンに頭を下げる
フィン「!」
アイズ「フィンをお母さんとは呼べない」しゅん←目を伏せ叱られた時のように顔を曇らせる
フィン「がくっ)
(なんだ、そんなことか^^;)
そんなことは気にしなくていい
無事目醒められてよかった」嬉しそうに微笑し肩の上に手を置く